human stain

休職→復職→退職勧告を拒否しつつ通勤→強制解雇●現在自宅療養中●抑うつ・睡眠障害・抜毛・がん闘病中●病気・趣味・思いついた事などをつらつらと●

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○命一ヶ月の○嫁

見ててむかつく映画CM。
「○命一ヶ月の○嫁」

だいたい私は「お涙頂戴」系の映画は元々大嫌いなのだ。
なんとかの中心で愛を叫んじゃうやつ、とか。
恋人が不治の病とかね。

鑑賞者を馬鹿にしてると思う。
そんな単純なストーリーで泣かせて感動させようとしている製作者には、憤りを覚える。
そんな映画にお金を払うような価値は無いと思う。



で、「○命一ヶ月の○嫁」

15秒のCMの中で、主人公が、
「がんになってごめんね」
と言った意味のセリフを言う。

なんでそこだけ切り取ってCMに使うかなー?

正直、私も家族に手間をかけさせたり、金銭的に援助してもらったり、いろいろしてもらってるから、
「申し訳ないな」
という気持ちはあるよ。

でも、その「申し訳ない」気持ちはいろいろな背景があってこそのもので。
「がんになってごめんね」というセリフも、鑑賞者がそれまでの経緯を観た後に聞くべきもので。

「がんになってごめんね」
って言葉だけ切り取ってしまうと、「がん患者」はみんな悪い、って誤解されそうだし。

この映画を観て、乳がん検診を受けに行った人が、もし「がん」発見ってなったら……
「私はみんなに謝らなければならない」
と思ってしまうかも。

せっかく、この映画を通して、
「検診に行きましょう」
と言ってても(言ってるのか知らないけど、多分言ってるよね)、余計な恐怖感や不安を植えつけるだけになってないか?

「がん」になってしまったら、家族の協力は欠かせない。
だからこそ、「感謝」の気持ちは忘れてはならない。
けれど、病気になってしまったこと自体に、罪悪感を感じる必要は無いと思う。

「がんになってごめんね」
って言うなら、私の場合、
「がんに……」
に加えて、
「うつになってごめんね」
「花粉症になってごめんね」
「風邪ひいてごめんね」
って、いちいち謝らなければいけないのか?

「謝罪」よりも「感謝」じゃないのか?

って、「感謝」の気持ちも映画では描かれてるのかもしれないけれど。
TVCMでは、わからないよね。






………っつーかさ、余命宣告されても、頑張って治療して、元気に生活してるって人もいるらしいから。
(私の身近に宣告された人はいないから、ネットとかでそういう人がいっぱいいるって見ただけだけど)

「余命一ヶ月って宣告されたけど今では元気に生活してる花嫁」

って映画にすればいいと思う。
もちろん原作を無視するわけにはいかないから、まったく関係ない映画にして。

いや、別に「一ヶ月」じゃなくていいし、「花嫁」でなくてもいい。
探せば余命宣告されたけど生きてる方、いっぱいいらっしゃるんじゃないの?

「頑張って生きてます」というラストの方が、希望も持てるし、
「それなら検診行こうかな」と思ってもらえるかも。

「早期発見、早期治療」が大事ですよ、と言いながら、病気に対しての恐怖や不安を増殖させるような宣伝の仕方って………矛盾してないか?

私は検診に行って、「がん」が見つかったけど、主治医に、
「90%治る」
と言われたから、辛い時もあるけど頑張って治療を続けている。
治すつもりがあるし、これからもバリバリ生きていく気まんまんだし。




要するに何が言いたいかというと、
「がん」=「死」
というイメージを払拭して欲しい。
払拭させたい、ということ。

何故、世の中の映画やTV番組で「がん」が取り上げられると、出てくる患者さんは
「がんとの壮絶な闘いの末」に亡くなってしまうの?
そういう方もいるだろうけど、そうでない方もいるのだから、両方取り上げてよ、と思う。

「がん患者」を殺して、人々に感動を与える。
「がん患者」は世間一般の方々に対しての、
「感動製作マシーン」
か?

あー腹立つ。
私はそんなものにはならない。




「○命一ヶ月の○嫁」の元になった方のことを、私はよく知りません。
原作本も読んでいません。
ですが、きっと頑張って治療をして、頑張って生きた方なのだと思います。
その方を否定するつもりはまったくありません。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ただ、マスコミに商品化されてしまっているように見えて、それがもし私だったら耐えられないな、と思ったのです。

ご本人が考えていたのと違う形で、映像化されているとしたら、今、生きている人間として申し訳ないなとも思うのです。

その方はきっと、自分の体験を通して何か伝えたいことがあったのでしょう。
私も同じように伝えたい事があります。
私が「がん」になって、患者になってはじめてわかったこと、感じたこと、知ったこと。
それを伝えたい。

まずは、
「がん」=「死」
と考えている方に、
「必ずしもそうではないよ」
と伝えたいです。
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